死亡事故について(ご家族の方へ)

亡くなられた方のご冥福をお祈りし、謹んでお悔やみ申し上げます。

大切な方を、交通事故という予期せぬ出来事によって失ったご遺族の悲しみは、如何ばかりかとお察しいたします。

交通事故の被害者は、事故の前の状態に戻してもらいたいとよくおっしゃいます。

しかし、それは現実にできないので、加害者からはせめてもの償いを金銭でしてもらうことになります。

ご自分が遭遇した被害を、金銭に置き換えて評価するというのは、困難な作業です。 死亡事故となれば、声を上げられないご本人に代わって、残されたご家族がそれをしなければなりません。悲しみに暮れるご家族にとって、あまりにつらい仕事です。

急いで示談に応じる必要はありません

四十九日の法要を過ぎたころに、相手の保険会社から示談の交渉として、示談金の提示をしてくることがあるかもしれません。

しかし、保険会社からの示談の話し合いに、すぐに応じる必要はありません。

相手保険会社は自賠責や保険会社基準の低い賠償金を提示し、被害者側に不利な過失相殺をして、賠償金の金額を大幅に減らしてくることがあります。

ご遺族がよく分からずに相手の申し出のままに示談書に合意してしまってからでは、本来ならもっと受け取れたはずの賠償金も受け取れなくなってしまいます。

ですので、保険会社からの示談にすぐ応じることはせずに、一度弁護士にご相談ください。