交通事故などの「偶発事故」に遭った被害者のための保険は,自動車保険などの弁護士費用特約として既に普及しています。
そして,平成27年12月から,交通事故等以外の分野までカバーする弁護士保険として,損保ジャパン日本興亜が新たな保険「弁護のちから」を販売しています。
この「弁護のちから」で補償対象となる具体的な事件は以下のとおりです。
交通事故等の弁護士保険と違い,一部自己負担の定めがあり,法律相談費用(相談料等)に関しては1000円,弁護士委任費用(着手金,報酬金等)に関しては10%が自己負担となります。
この保険は,企業等を契約者とする団体契約で,団体の構成員が加入できます。「傷害綜合保険」と「新・団体医療保険」の特約として付保されます。個人への販売は今のところ予定されていないそうです。
離婚・遺産分割といった身近な(誰にでも起こり得る)事件も対象となっていますので,今後は,こうしたトラブルを抱えてしまった方は,勤務先の会社等が「弁護のちから」を契約していないか,確認した方がよいでしょう。